確信できた時のこと。


先月、カフェで会ったあと
二人で朝の電車に乗った。
そこそこ、混んでいた。

彼は、これからお仕事。
私の方が、手前で降りる。

別れ際、
彼は「ではでは」と軽く言った。
私は「行ってらっしゃい」と言った。


私達は、こんな時いつも
小さく手を振る。

でもこの日は…
上げたその手を、彼が
そっと合わせてきた。

ドキッとしたけど、反射的に
きゅっと握ってしまった。

彼も握り返してきて…
私達は数秒、指を繋いだ。


手をほどいて、
電車を降りるのが
切なかった。

でも敢えて振り返らずに、
降りる人波に紛れて電車から離れた。

「扉が閉まります」


更に数歩進んでから、私は彼を探した。
彼はもう、スマホにでも目を移しているだろう。
それで良かった。
彼に気付かれずに、彼を見送るのだ。


でも、振り返ったら…

彼は、私を見ていた。


電車はもう動き出していて
遠く離れかけてるのに、
何か言いたそうな
表情をしてるのがわかった。


二人して、もう一度
小さく手を振った。

それから数秒で姿は見えなくなり
電車が行ってしまっても
まだ、胸が熱かった。


…ありがとう。
私達、
同じ気持ちが流れているんだね。


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